CTR(クリック率)とは?平均CTRや意味、計算方法と改善のためのチェックポイントを解説
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CTR(クリック率)とは?平均CTRや意味、計算方法と改善のためのチェックポイントを解説
CTR(Click Through Rate)は広告業界やマーケティング業界など、幅広い分野で用いられています。クリック率を表した数値で、広告運用やSEO施策を展開する上では、欠かせない数値です。
しかし、「そもそもCTRって何?」「CTRを向上させるためにはどうしたらいいの?」などの疑問をお持ちの方も多いでしょう。
そこで本記事では、CTR(クリック率)の概要や平均CTRの意味などを解説します。さらに、CTRの計算方法と改善のためのチェックポイントについても紹介していきます。
CTR(クリック率)とは?
CTR(クリック率)とは、「Click Through Rate」の略称で、日本語ではクリック率やクリックスルー率と呼ばれます。
CTRはインプレッション数に対して、どれだけクリックされたのかを表しており、広告業界やWebマーケティングにおいてよく用いられる指標です。
CTRが高ければ高いほど、Webページ内のアクセスユーザーがコンテンツや商品に興味を持っていることがわかります。広告業界やWebマーケターにとって、CTRを改善して数値を増やすことは非常に重要な部分と言えるでしょう。
クリック率の計算方法
CTRは「クリック数÷広告の表示回数(インプレッション数)×100」で算出することができます。
例えば、クリック数が30回・広告表示回数が800回の場合は、30÷800×100=3.75%がCTRであると求めることが可能です。CTRを把握することで、表示させる広告に対する成果を把握できます。
ただし、出稿広告におけるCTRは、さまざまな要因によって変動するため、広告の成果を把握する一つの手段として把握しておきましょう。
クリック率を上げるメリット
CTR(クリック率)を上げる最大のメリットは、Webサイト・広告への流入数が増えて、コンバージョンが増加する点です。SEO対策としてCTAがアップした場合、Webサイトの検索順位が上がっている可能性が高いことから、流入数が増えて売上や会員登録数が増えます。
リスティング広告などのWeb広告においてCTAがアップした場合、ランディングページへの流入が増えて、コンバージョン数が増加する傾向にあります。このように、クリック率を増やすことで、コンバージョン数アップが期待できます。
各媒体における広告の平均クリック率
クリック率を高めるメリットを把握した場合、各媒体においてどの程度の数値が最適なのか気になる方も多いでしょう。ここでは、SEOとリスティング広告(Google)における、平均のクリック率について解説します。
SEOの平均クリック率
SEOクラリティが公開した2021年11月の検索順位別クリック率データ(日本)を紹介します。
検索順位 | クリック率 |
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
6位 | 2.42% |
7位 | 2.06% |
8位 | 1.78% |
9位 | 1.46% |
10位 | 1.32% |
※引用元:2021 CTR Research Study: The Largest Ever for SEO
ただし、SEOにおけるクリック率は、ユーザーが指定するキーワードの種類によって大きく異なります。検索キーワードのボリュームによってもCTRが変動することがあるため、上記数値を目安にして施策を実行すると良いでしょう。
リスティング広告(Google)
引用:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!] | WordStream
引用:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!] | WordStream
WordStream社が調査したリスティング広告における、平均CTRは上記の通りです。PCとモバイルを合わせたCTRよりも、全体的にモバイルのみの数値が高いとわかります。
自社が参入している業界は、リスティング広告において平均クリック率がどの程度なのか把握しておくと良いでしょう。
広告媒体のCTR(クリック率)平均値
ここでは、下記3つの広告媒体におけるCTR平均値を解説します。
・Google(デスクトップ)リスティング、ディスプレイ広告
・Google(モバイル)リスティング、ディスプレイ広告
・Facebook広告
業種 | Google(デスクトップ)
リスティング広告 平均 CTR |
Google(デスクトップ)
ディスプレイ広告 平均 CTR |
擁護団体 | 4.41% | 0.59% |
自動車 | 4.00% | 0.60% |
B to B | 2.41% | 0.46% |
カスタマーサービス | 6.05% | 0.72% |
e コマース | 2.69% | 0.51% |
教育 | 3.78% | 0.53% |
求人 | 2.42% | 0.59% |
金融・保険 | 2.91% | 0.52% |
健康・保険 | 3.27% | 0.59% |
家庭用品 | 2.33% | 0.49% |
産業サービス | 2.61% | 0.50% |
法律 | 2.93% | 0.59% |
不動産 | 3.71% | 1.08% |
技術 | 2.09% | 0.39% |
旅行・観光 | 4.68% | 0.47% |
参考:Word Stream|Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]
業種 | Google(モバイル)
リスティング広告 平均 CTR |
Google(モバイル)
ディスプレイ広告 平均 CTR |
芸術・エンターテインメント | 5.01% | 0.84% |
自動車サービス・修理 | 3.76% | 0.36% |
業務サービス | 3.60% | 0.55% |
家電 | 3.70% | 0.60% |
建設 | 3.52% | 0.50% |
教育 | 4.45% | 0.48% |
金融 | 4.57% | 0.53% |
美容室 | 5.00% | 0.93% |
ヘルスケア | 3.79% | 0.51% |
家庭用品 | 3.50% | 0.76% |
インターネット・通信 | 3.05% | 0.57% |
法律 | 3.48% | 0.64% |
コンサルティング | 3.99% | 0.54% |
製造業 | 4.13% | 0.53% |
非営利団体 | 4.09% | 0.70% |
小売り | 4.25% | 0.57% |
交通手段 | 4.54% | 0.59% |
旅行・観光 | 5.36% | 0.61% |
参考:Word Stream|Google Ads Mobile Benchmarks for YOUR Industry
業種 | Facebook 広告 平均 CTR |
美容・フィットネス | 1.02% |
産業 | 0.89% |
金融 | 0.58% |
食品・飲料 | 1.20% |
趣味・余暇 | 0.93% |
家庭用品 | 0.71% |
インターネット・通信 | 0.68% |
職業・教育 | 0.55% |
ニュース | 1.05% |
社会活動 | 0.85% |
ペット・動物 | 1.68% |
不動産 | 0.98% |
科学 | 0.45% |
参考:Word Stream|Facebook Ad Benchmarks for YOUR Industry [2019]
上記表からわかる通り、CTAは広告媒体によって大きく異なります。広告媒体の中でも、モバイル・デスクトップ表示など、さまざまな要因で変化しています。
また、広告媒体によってインプレッションの条件や目標CTAも異なるため、平均値だけを目標としないよう注意が必要です。現状のCTA状況を把握し、自社や業種・カテゴリーに合わせて、改善施策を実施することが重要です。
クリック率を上げるための改善方法
Web広告やマーケティングにおいて重要な指標であるクリック率ですが、数値を上昇させるためにはどのような施策が有効なのでしょうか。ここでは、以下5つのクリック率を上げるための改善方法を解説します。
・ユーザーニーズを汲み取ったキーワード、広告の追加
・キーワード、広告単位でクリック率の悪いものを停止
・キーワードのマッチタイプを狭める
・広告表示オプションの追加
・クリエイティブ改善
それぞれ順に解説します。
ユーザーニーズを汲み取ったキーワード、広告の追加
クリック率を高めるためには、ターゲットユーザーのニーズを汲み取ったキーワードや広告を追加する必要があります。ユーザーの求めているキーワードや広告を提供することで、クリック率向上につながります。
リスティング広告の場合、単一キーワードではなく部分一致拡張を狙うことで、幅広いユーザーに対して広告の表示が可能です。部分一致キーワードとは、一つの語句で同じ意味を持つ「Apple」と「りんご」などを指します。部分一致を拡張することで、幅広いユーザーに広告を表示させられるだけではなく、単価の低いクリックで流入を狙えるでしょう。
キーワード、広告単位でクリック率の悪いものを停止
効率的にクリック率を上げるためには、クリック率の悪いキーワードや広告は停止しましょう。クリック率の低いキーワードで広告を出稿していると、全体のクリック率は低下し、コンバージョンの推移も下がってしまいます。
また、クリック率の低いキーワードに対して部分一致拡張を行うと、関連性のないキーワードや商品で広告がヒットします。結果的にユーザーニーズを汲み取ることができず、クリック率だけではなく成約に繋がらない可能性が高いです。
そのため、クリック率の悪いキーワードは、コンバージョン率を確認した上で、停止していく必要があるでしょう。
キーワードのマッチタイプを狭める
キーワードの部分一致拡張で広告を出稿する場合、目的と関連性の低い商品が表示されてしまいます。クリック率の低いキーワードを削除しただけでは、前述した問題を解決することはできません。
そのため、キーワードのマッチタイプを狭めることで、出稿する広告をコントロールできます。マッチタイプを狭める際は、部分一致から「絞り込み部分一致」に変更することで対応可能です。
広告表示オプションの追加
クリック率を上昇させるなら、広告表示オプションの追加も有効です。広告表示オプションの追加とは、広告文とは別に追加テキストや電話番号などの情報を追加する機能を指します。
ユーザーに対して複数の情報を伝えることができるため、クリック率を上げることが可能です。また、広告の掲載順位を変動させる「広告ランク」においては、広告表示オプションを追加することでアップします。積極的に広告オプションの追加を行うことで、広告自体の検索順位を上げることができます。
クリエイティブ改善
ディスプレイ広告を運用する場合は、クリエイティブ改善を施すことでクリック率の上昇が期待できます。広告をクリックしてもらうためには、キーワードや表示内容だけではなく、コンテンツの質・ユーザーニーズに適した装飾などの部分も非常に重要です。
訴求軸がずれている場合やクリエイティブの構成要素が薄ければ、効果的にクリック率を高めることはできないでしょう。
そのため、LPの画像やテキスト・CTAボタンなどのクリエイティブ要素を見直すことで、クリック率の増加を見込めます。
CTR(クリック率)改善のためのチェックポイント
CTR(クリック率)を改善する際は、以下5つのチェックポイントを確認しましょう。
・キーワードは適切か
・ターゲット設定は適切か
・広告表示オプションは追加されているか
・訴求ポイントは合っているか
・遷移先のランディングページは検索クエリとマッチしているか
それぞれ順に解説します。
キーワードは適切か
CTRを改善する際は、キーワードが目的に対して適切か確認しましょう。ターゲットユーザーやコンバージョンに対してキーワードがずれていると、コンテンツや出稿広告のクリック率の向上は見込めません。
例えば、SEO記事の作成をする際は、ターゲットユーザーに合わせたキーワードを選択し、ボリュームに合わせてコンテンツを制作するケースが多いです。しかし、選択するキーワードがターゲットユーザーに適していなければ、CTAは改善されません。そのため、キーワードプランナーやサジェスト検索ツールを活用して、適切なキーワード選定が必要と言えるでしょう。
ターゲット設定は適切か
CTAを改善する際は、キーワードだけではなくターゲット設定も適切か確認が必要です。ターゲット設定が適切であれば、作成するコンテンツ・出稿広告の内容はマッチするため、クリック率の向上が期待できます。
一方、ターゲットに対するペルソナ設定やイメージが適切でなければ、ユーザーにクリックしてもらうことはありません。ユーザーは自分に向けて発信された情報にしか反応しないため、ターゲット設定は適切である必要があるのです。
狙ったキーワードから検索意図やペルソナをイメージしていくことで、適切なターゲット設定ができるでしょう。
広告表示オプションは追加されているか
クリック率改善を狙うなら、広告表示オプションの有無も確認が必要です。広告文以外に情報を追加できる広告表示オプションを活用することで、効果的にクリック率アップが見込めます。
また、ユーザーに対して複数の情報を一目で提供できることから、興味の薄いユーザーに対してもリーチ可能です。広告表示オプションを設定するだけでもSEOの評価が上昇するため、さまざまなメリットが得られます。広告表示オプション自体にコストはかからないため、ターゲットユーザーや商材に合わせて有効な情報を設定しておきましょう。
訴求ポイントは合っているか
クリック率の上昇には、正しい訴求ポイントの設定が必要です。ユーザーが商材に対して引かれるタイミングで訴求ができていなければ、クリック率・コンバージョン率を上げることはできません。
一方、ユーザーがコンテンツや商材に対して惹きつけられたタイミングで訴求すれば、通常よりもクリック率・コンバージョン率を効果的に高めることが可能です。
特に読者への共感、問題点を解決するタイミングの訴求が効果的です。むやみに訴求ポイントを増やすのではなく、ユーザーにとって最適なタイミングにCTAは設置するようにしましょう。
遷移先のランディングページは検索クエリとマッチしているか
出稿広告の遷移先ランディングページが検索クエリとマッチしているか確認することで、クリック率の改善が可能です。検索クエリとは、実際にユーザーが検索したキーワードのことを指します。ランディングページの内容がユーザーにマッチしていなければ、クリック率は低下します。
また、遷移先のランディングページで離脱率が低下すると、広告自体の評価も低下します。検索クエリに適したランディングページを作成することで、クリック率・コンバージョン率を高めることが可能です。そのため、コンバージョンに繋がるランディングページは、検索クエリをもとに、コンテンツ内容・訴求タイミングを最適化する必要があるでしょう。
まとめ
以上、CTR(クリニック率)の概要や計算方法と改善のためのチェックポイントについて解説しました。SEO対策やWeb広告運用において、CTRは非常に重要な指標です。CTRを正しく理解し、改善を施すことでコンバージョン率アップも可能です。
しかし、商材に合わせたCTRの改善方法を実施したいけどわからない、改善に対して時間をかけられない場合も多いでしょう。このような場合は、dejamの導入がおすすめです。
Webマーケティングで成果を出すためのプラットフォームであるdejamなら、商材に合わせたCTR向上の施策を考案できます。CTAを効率的にアップさせたい、運用に困っているなどありましたらぜひお問合せください。
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