「ECの構築方法?パッケージって何?」初心者向けにポイントを解説します

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dejamブログ運営局

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    目次

無料で改善案も入手できるLPOツール「dejam」。ヒートマップ、Web接客、プロジェクト管理、改善ナレッジなど盛りだくさん!

今回はECサイト運営に必要な構築方法やパッケージについて紹介しています。

「自社でECサイト運営を検討している」
「自社にあったECサイトの構築情報が知りたい」
「ECサイト運営する上での業務やコツが知りたい」

このようなお悩みの方に、ECサイトを運営する上での有益な情報を紹介しています。ECサイトでは、数多くの構築方法があります。構築方法はECサイトを運営する上で非常に重要です。

自社に合った構築方法でないと、「商品が売れない」「キャッシューフローが回らない」といった最悪のケースも考えられます。これからECサイト開設を検討している方は、是非、本記事を参考にしてから運営を始めましょう!

今がアツい!EC市場のトレンド

ECサイトとはネット上で商品を販売するサービスです。年々EC市場は増加傾向でしたが、コロナ禍によって更に注目をされている市場であると言われています。これからECサイト運営を検討している方向けにECのトレンドから効果的な運営方法をご紹介します。

コロナウイルスによりオンラインショッピングが急拡大

株式会社パスチャーが10~20代女性に行ったオンラインのショップの利用状況の調査によると、過半数の55%がコロナの影響でオンラインで買い物する機会が増えたと回答しています。またその中の21%が初めてオンラインショップを利用したと回答しており、今までオンラインショップに無縁で会ったユーザーも着実に増えてきているといえます。

引用:PRTIME オンラインショップの利用状況

さらに、EC市場の中でも人気があるのが食品関係や趣味を楽しむためのゲームや自宅での生活を楽しめるような商品の需要が高まりました。

中でもコロナウイルスで大きな打撃を受けた飲食業界は、商品をパッケージングして全国に発送するなど、今までECに参入していなかった企業も多く参入している傾向が強くなっています。

コロナ禍でサブスクビジネスも好調

また、家具などをレンタルできる、インテリアのサブスクの需要も増加傾向になっています。外出自粛の影響で家にいる時間が増えたことで、インテリアなどの見直しをする人が増えてきたためです。

それに合わせてこの不況がいつまで続くか分からないといった理由でサブスクを選択するユーザー多いようです。このようにユーザーのニーズがマッチングする、新しいスイートスポットを見つければ、ECに参入するチャンスはあるといえます。

ECサイトの構築方法

現在、破竹の勢いを見せているEC市場ですが、まだまだニーズの開拓は間に合います!そこで、今からECサイト運営を検討している方向けにECサイトの構築方法をまるっとご紹介します。

構築方法1:フルスクラッチ

フルスクラッチとは、フルオーダーメイドで0からECサイトを構築する方法です。

フルスクラッチでECサイトを構築する場合は、自社でシステムを構築するか、外部に委託するかの2通りに分かれますが、開発自体を自社で行うことで、フルスクラッチのメリットが最大限活用することができます。大手企業でいうとユニクロZOZOTOWNなどがフルスクラッチを採用し、ECサイトを運営しています。

フルスクラッチの利点は、0からシステムを構築するため、自由度が高く、費用を無視すればすべての要望を叶えることができる点です。

また、フルスクラッチを自社で開発した場合、『効果測定→課題発見→テスト』の流れがスピーディーになるため、常にECサイトの売上げを最大化できます。

一方、フルスクラッチの欠点は、費用が高く、開発の期間も長いという点です。ECサイトを構築する方法で最もコストが高い方法となります。開発期間も最低でも半年~数年掛かります。

構築方法2:パッケージ

パッケージとは、ECサイトを構築する基本的な機能が一体となっており、そこにカスタマイズを加えていくことで、ECサイトを構築する方法です。パッケージをベンダーから購入し、自社のサーバーにインストールをすれば、システムを開発しなくてもECサイトを開設できる構築方法です。

パッケージのメリットは、下記のような必要最低限の機能が初めから備わっている点です。

  • 在庫管理

  • 商品管理

  • 注文管理

  • 売上管理

  • 決算機能

  • 顧客管理

フルスクラッチと比べて、開発のコストも軽減でき、導入する期間も早いのがメリットといえます。また、パッケージは、開発ベンダーがオープンソースを公開していないので、セキュリティ面が安全といったメリットもあります。

一方パッケージのデメリットもまた、多くの費用がかかるという点です。フルスクラッチ 同様、必要最低限の機能のパッケージを導入するだけでも数百万程度かかる上、それに合わせてメンテナンスなどのランニングコストもかかってきます。

構築方法3:オープンソース

オープンソースとは、公開されているソースコードを基盤にECサイトを構築していく方法です。多くのオープンソースは無料で公開されているものが多いので、プログラミングの専門知識があれば、簡単なカスタマイズも可能です。

デザインを変更する場合は『HTML』『CSS』機能や動きを付ける場合は『JavaScript』『PHP』のプログラミング言語が必要になります。

オープンソースのメリットは、コストが抑えられる点です。専門知識がある人材がオープンソースを利用してECサイトを構築すれば、掛かる費用は、サーバー代とドメイン代のみになります。最低限のコストでECサイトを運営したい方には非常に大きな利点でしょう。

しかし、デメリットとしては、セキュリティ面での懸念も拭きれません。

ASPやパッケージなどでは標準装備しているセキュティ対策(セキュリティ用のプラグインなどを導入)を自社で行う必要があるということです。また、オープンソースには、サポートがないので、トラブルも自社で解決しなくてはいけないといったデメリットもあります。

構築方法4:ASP

ASPとは、ECサイトのプラットフォームをインターネット上でレンタルすることでECサイトを構築する方法です。個人事業主やとにかく費用を抑えたい人向けの構築方法になります。

ASPのメリットは、コストが低予算に抑えられる点です。数千円単位からプラットフォームをレンタルすることが可能です。また、プラットフォームのアップデートは、ASPを提供元が行うため、セキュティ面も安全といったメリットもあります。

ASPのデメリットは、カスタマイズが難しいという点です。もともと用意されたプラットフォームをユーザーレンタルして利用しているので、機能拡張のカスタマイズが難しくなります。

構築方法5:Shopify(SaaS型)

出典:Shopify

Shopifyは全世界175カ国で利用されている世界シェアNO1のEC構築プラットフォームです。Shopifyには2,000以上に機能を拡張するプラグインが用意されており、誰でも簡単に機能を拡張することができます。

また、Shopifyはマルチチャネルプラットフォームを採用しており、下記チャネルで商品を販売することが可能です。

  • Amazon

  • Facebook

  • Instagram

  • Amazon

  • Pinterest

  • Google Shopping

Shopifyのメリットは、導入コストが低く、プログラミングの専門知識がなくても機能の拡張が簡単にできる点です。また、サイトテンプレートも100以上用意されており、他社との差別化も可能です。さらに、SEO対策やSNSとの連携などの集客に強いのもShopifyのメリットといえます。

Shopifyデメリットは、一部日本語対応していない機能があるという点です。基本的な機能の日本語サポートは進んでいますが、カスタマイズする上でのプラグインの日本対応が完全ではなく、英語のスキルが必要となる場面があります。

Shopifyの料金体系

Shopifyは、初期費用無料で月額有料制にて利用ができますが、詳しくは以下の公式サイトでご確認ください。 →:Shopify公式サイト

構築方法6:BASE

出典:BASE

BASEはネットショップ開設NO1のEC構築サービスです。完全無料、約30秒でネットショップ開設が可能です。必要なスキルは全くなく、誰でも簡単に開設が可能です。初心者向けにオンラインサポートなども用意されています。

BASEのメリットは、低コストで簡単にネットショップが開設できる点です。また、Instagramとの連携も可能なので、インフルエンサーを使った集客が可能といったメリットがあります。

BASEのデメリットは集客が弱いといった点です。BASEは楽天やAmazonといったモール型ではないので、集客のスキルが必要になってきます。また、BASEは商品が1つ売れるたびに「売上額の3.6%+40円」の手数料が発生します。そのため売上ボリュームが多い場合はデメリットとなります。

構築方法7:STORES

出典:STORES

STORESは無料で簡単にネットショップを開設できるEC構築サービスです。BASEとの似たサービスですが、BASEに比べSTORESはデザインのテンプレートクオリティ高いといった特徴があります。デザインにこだわりたい方には、おすすめのサービスといえます。

STORESのメリットは、決算方法の豊富さです。BASEでは対応していない、『楽天ペイ』『代金引換』『Amazon Pay』に対応しています。現在電子マネーでの決算するユーザーが多くなっているのもあり、大きなメリットといえます。

STORESのデメリットは、無料会員だと商品が5つまでしか登録ができないという点です。5点以上出品する際は、月額1,980円の有料会員になる必要があります。また、販売手数料も『無料プランで売上金の5%』『有料プランで3.6%』が掛かります。

ECサイト開設時のポイント|事業規模ごとにオススメのEC構築方法を紹介

上記で紹介したEC構築方法ごとのポイントや向いている企業を紹介します。

フルスクラッチ(大企業向け)

フルスクラッチは、体力のある大企業に向いています。フルスクラッチの初期費用が高く、導入期間も長くなるためです。また、自社ECサイトにて専門性のある業務や、通常の業務内容が多いといった企業はフルスクラッチが適しています。予算感としては、初期投資で数千万円掛かります。

フルスクラッチを導入する際のポイント

フルスクラッチを導入する際のポイントは、自社にとって本当に独自のシステムが必要であるかを再度検討してみましょう。自社のECサイトは、複雑なためフルスクラッチでしか対応ができないと思っていても、案外パッケージで自社が求めるものが販売されていることもあります。導入前に各ベンダーのリサーチを徹底しましょう。

パッケージ(大手企業・中小企業向け)

パッケージは、大手企業や中小企業に向いています。フルスクラッチのように0からのカスタマイズは出来ませんが、自社独自のデザインを加えたり、必要な機能を構築できるため、本格的にEC事業を行っている企業に向いていています。予算感としては、数百万~数千万です。

パッケージを導入する際のポイント

パッケージを導入する際は、ベンダーのEC構築実績を確認するようにしましょう。

自社で取り扱う商品と類似した商品のEC構築実績があるベンダーを選ぶということです。パッケージを取り扱うベンダーは過去のEC構築実績をもとに開発を行うので、自社の商品と類似した商品のEC構築の実績があれば、期間もコストも抑えることが可能になります。一度、ベンダーに自社と類似した商品のEC構築実績があるか確認をしてみましょう。

オープンソース(中小企業や個人事業主に向け)

オープンソースは、中小企業や個人事業主に向いています。オープンソースは、初期費用がかからないものが多いため、これからEC事業に参入を考えているが予算が限られている企業にも向いていると言えます。ただし、ベンダーからのサポートがないため、自社でセキュリティ対策をする必要があります。予算感としては無料~100万円程度です。

オープンソースを導入する際のポイント

オープンソースを選ぶポイントは、開発に必要な情報がどの程度仕入れられるかということです。オープンソースは、プラグイン拡張機能を使いECサイトをカスタマイズしていきますが、シェア率が低いオープンソースを選択してしまうと情報が少ないためカスタマイズが難しくなります。ある程度、シェア率があり、ネット上にも多くの情報が転がっているオープンソースを選択するようにしましょう

ASP(小規模ビジネス・個人向け)

ASPは、年商一億円以下の小規模のビジネスに向いています。オープンソースよりも手間が掛からないため、「手軽にECサイトを構築したい」「オープンソースでEC構築するスキルがない」といった企業に向いています。予算感としては無料~100万円程度です。

ASPを導入する際のポイント

ASPを選択する場合は、自社にとって必要な機能が標準搭載されているかをしっかり確認しましょう。ASPは機能の追加が難しいため、始めに搭載されている機能でEC運営をして行く必要があります。『予約販売』『定期購入』『SNS連携』『ポイントシステム』など自社にとって必要な機能を再度精査してからASPを選択するようにしましょう。

Shopify(小規模ビジネス・個人向け)

Shopifyは、スタートアップ企業や少人数でEC運営を行っている企業に向いています。またShopifyは、越境ECへの利便性が高いため、越境ECを検討している企業にもShopifyは向いているといえます。予算感としては10万円以下程度となります。

BASE(小規模ビジネス・個人向け)

BASEは、小規模ビジネスや個人事業主に向いています。商品数が少なく、ECサイトを構築するスキルなどがない方には、ピッタリと言えます。例えば、自社で1点ものの商品を扱っている場合などは、ランニングコストが掛からないBASEを選択するのが良いでしょう。予算感としては無料~数千円となります。

STORES(小規模ビジネス・個人向け)

STORESは、小規模ビジネスや個人事業主に向いています。とにかくコストを掛けたくなく、SNS集客をメインに行っている企業はSTORESが向いていると言えます。また、BASEよりもテンプレートのクオリティが高いため、デザイン重視となる商品を扱っている企業にも向いています。予算感としては無料~数千円となります。

自社に最適なEC構築方法をまとめてみた

今回紹介したEC構築方法を比較しましたので、参考にして下さい。

「IT導入補助金」を利用してECサイトを構築も可能

自社に予算はないが『パッケージ』『フルスクラッチ』でECサイトを構築したい企業もいるのではないでしょうか?そんな企業はIT導入補助金を利用するという方法があります。

IT導入補助金は、中小企業向けの行政サービスで、業務効率化や生産生が向上するツールを導入することで、最大450万円の費用を負担してくれる制度です。対象となるベンダーはIT導入補助金HPから検索ができるようになっています。

まとめ

ECサイト運営について紹介しました。ECサイト構築には多くの方法があります。これから自社でEC運営を検討している方は、自社の『目的』『規模』『予算』からEC構築方法を選ぶようにしましょう。今回紹介した構築法では無料でECサイト運営が行えるものもあるので、一度自社で検討してみてはいかかでしょうか?

無料で改善案も入手できるLPOツール「dejam」。ヒートマップ、Web接客、プロジェクト管理、改善ナレッジなど盛りだくさん!

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