LPの改善に欠かせない分析方法とおすすめツール・使い方
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LPを正しく改善するためには数字のロジックが必要です
LP担当者のあなた、「なんとなく」ランディングページを改善をしようとしていませんか?そして、変える場所を「直感で」決めていないですか?
数値を見ずにLPの分析をしていない人はちょっと待ってください!なんの根拠もなく勘を頼りに分析をしようとするのはあまりに危険です。主観的で偏った施策は効果が現れないばかりか状況を悪化させてしまうこともあります。
とはいえ、それぞれの数値が何を表していて、何を目標にすればいいかも最初はわからないですよね。そこで今回は、LPにおける各種数値の見方を解説しつつ、LPの分析方法も網羅して紹介します!
そもそもLPの目標数値ってどんなものなの?
LPに限らず、何かしらの改善をする際にはまず「目標」があるはずです。目標に到達していないから改善をする、という流れですね。ではLPにおける目標数値はどんなものなのでしょうか。
LPでは目標の数値をコンバージョン数やコンバージョン率(CVR)として取り扱います。CVRは会社によって異なるため、明確にこれと決まっているわけではないのですが、目安を挙げておきます。
一般ワードのCVRは3%が目安
一般ワードとは、一般的なモノを調べるときに検索ワードとして使用する単語です。例えば「ノートパソコン」や「化粧品」などですね。新規顧客を開拓する際は、この一般ワードで検索し流入したユーザーの数値の改善が必須です。
そして、一般ワードでの流入経路の場合、CVRの目標は3%を目安にすると良いでしょう。
指名ワードでのCVRは10%が目安
指名ワードとは、他にない固有の商品名や会社名です。「VAIO」や「ドモホルンリンクル」などが該当します。指名ワードで検索して流入するユーザーは検索ワードに該当する商品や会社のサービスに程度の高い興味を持っているため、コンバージョン率が高くなるという理屈です。
ちなみに既存顧客のリピート率がこの指名ワードから分析できるのですが、理由はわかるでしょうか。仮にあなたが「ドモホルンリンクル」をリピート購入すると想像してみてください。
このとき、「化粧品 アンチエイジング」などではなく「ドモホルンリンクル」と商品名で検索するはずです。すでに既知で購入を決めた商品は指名ワードで検索をするため、リピート率に直結するということですね。
このように、指名ワードでコンバージョンを目指す場合は10%ほどを目安にしてください。
滞在時間は2パターンに分類できる
滞在時間はアクセス解析用語で、ユーザー1セッションあたりの、サイトに留まった合計時間を指します。ちなみに「閲覧時間」という単語もあり、こちらは1ページごとの算出になります。
直帰率が高いLPだと、滞在時間や閲覧時間も短くなってしまいます。したがって、滞在時間を伸ばすためには、まず直帰率を下げることを意識すると良いでしょう。
直帰率の目安はは50%以下で
直帰率とは、サイトを訪れたユーザーがそのページだけを見て他のページを見ずにサイトを離れてしまう割合です。また、似たような概念に「離脱率」があります。こちらは同じサイトの複数ページを見て、分析しているページを最後にサイトを離れてしまった割合を指します。
そもそも、アクセスログを全て洗って緻密な解析を行うことは、率直にいうと現実的ではありません。アクセス解析もかなり時間を要する作業なので、全部をやろうとすると時間があっという間に経ってしまいます。
そこでまず、LPではこの直帰率に着目しましょう。そして、直帰率が50%以下になることを目標数値として改善を目指していくことがオススメです。
「直帰率」を50%以下にするために必要なLPOとは?
「直帰率」を50%以下にするためには、ランディングページの訴求内容をユーザーに着実に届けられるようなLPにすることが重要です。対象のユーザーにとって興味の無いLPでしたら、直帰率が高くなってしまうのも自明ですもんね。
以下のリンクは、直帰率を下げるために必要な適切なLPを行うためのノウハウを記事にしています。よかったらこちらも一緒にご覧くださいね。
LPOに必要なオススメ分析ツールを知りたい方はコチラ
https://cxbottle.com/users/cxeditor01/CT6Gza9ytIuAS23ay1nD
LPOの改善方法を知りたい方はコチラ
https://cxbottle.com/users/cxeditor01/C19jNGe0LUjxIImL5GKO
LPOのファーストビューを改善したい方はコチラ
https://cxbottle.com/users/cxeditor01/Gz2nHFX1SQ6ZlwvflY5S
実際にランディングページを分析してみよう
おすすめの分析ツールはGoogleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Google社が無料で提供するWebページのアクセス解析ツールです。
無料でありながらアクセス解析で必要な数値や機能を網羅しており、高度なデータ解析を行わない限りはほぼこのツールで事足ります。Web担当者であれば基本的な使い方はぜひマスターしておきたいところです。
Googleアナリティクスを使ってLPの数値を解説します
セッション数
セッション数は、「Webサイトへの訪問数」と言い換えるとわかりやすいでしょう。訪問回数が3であれば、その3人がどれだけたくさんのページを見てもセッション数は3です。ちなみに似たような数字でページビュー数があり、その3人がそれぞれ2ページずつサイトを閲覧するとセッションは3、ページビューは3*2=6となります。
なお、一度ページを離れても30分以内に戻ってくると同じセッションとしてカウントされることも覚えておくとよいでしょう。
セッション数はサイトのページごとに計測されます。セッション数が多いページは、それだけ訪問数が多く頻繁に閲覧されるサイトだということです。Webサイトの改善にあたっては、セッション数の多いユーザーにとって重要なページを優先的に取り組むことになります。
CVR
先ほど解説したコンバージョン率CVRは、Google アナリティクスでも閲覧できます。CVR(Conversion Rate)はコンバージョン率の略語で、Webサイトを訪れたユーザーの何人がコンバージョンに至ったかの率を示す数値です。
ちなみにCVRの計算方法は以下のとおりです。
コンバージョン率 = コンバージョンに至った人の数 ÷ サイト全体の訪問者数
なお、セッション数やコンバージョン回数を母数とする場合もあります。LPにおいてCVRが高いということは、LPからの成約率(購入や申し込み、問い合わせや資料請求などLPの目的に応じた成約)が高いことを意味します。コンバージョン率が目標数値に達している時は、LPが効果的に機能していると認識して良いでしょう。
逆にCVRが低いとLPはうまく成果を上げられておらず、改善の余地が大いにあるということです。
ユーザー数
ユーザー数は利用者の数…と言いたいところなのですが、厳密には「アクセスしたデバイスの数」です。例えばあなたがパソコンとスマホから1回ずつLPにアクセスすると、ユーザー数は1ではなく2になります。
なお、他のアクセス解析ツールでは「ユニークユーザー数」と呼ばれることもあります。この数値が大きいと、多くの人(正確には多くのデバイス)で集客できていることになります。
そして、Googleアナリティクスではデバイス別集計もできますので、パソコンとスマホなど端末別にアクセス状況を確認したい場合はあわせて参照すると分析しやすいでしょう。
様々な数値をチェックできるGoogle アナリティクス
冒頭で述べた直帰率や滞在時間以外にも、ページ読み込み速度やユーザーの年齢や性別など、多様な数値を計測できるのがGoogleアナリティクスの特徴です。無料で様々な分析が可能なので、LPに関してはひんぱんにチェックしてみてください。
LPの改善点が見つかったら次はどのように改善するか?
LP分析で改善点を絞り込むための項目を紹介
流入経路から改善点を絞り込む
流入経路をチェックすることで、集客面での強みと弱みを把握できます。流入チャネルの詳細を確認しながら改善すべきチャネルを決めて打つべき施策を絞っていきます。
年齢と性別から改善点を絞り込む
ユーザーの属性を把握できます。LPを見ているユーザーが事前に設計したペルソナと合致しているかどうかの比較を行いましょう。
時間と曜日から改善点を絞り込む
コチラは一見するとあまり関係がなさそうに思えますよね。しかしWebサイトはユーザーによってアクセスする時間が異なるため、この傾向を知ることでインターネット広告の配信時間を最適化できるのです。
ターゲットとするユーザーが集中してアクセスする時間と曜日にそのターゲットに訴求する広告を配信することで、アクセスとコンバージョン増が見込めます。
LP分析での注意点
ヒートマップ解析ツールも活用しよう
スクロール数を調べることで、ユーザーがLP上のどこで離脱したかが把握できます。縦長になりがちなLPではユーザーが離れやすい地点がウィークポイントなので、改善すべき箇所になるわけです。
また、アテンションを調べることで、ユーザーがページのどこに注目したかがわかります。例えばページ途中の商品解説文をユーザーが読んでいなかったとしたら明らかに改善すべきですよね。読んでほしいところを読んでもらうようコントロールするために重要なポイントです。
注目する数値は1つに絞って分析or改善を!
これまでたくさんの指標をお伝えしたので一気に解決してしまいたくなる気持ちもよくわかるのですが、複数の要素を一度に操作してしまうと、もし改善が見られた際にどの要素が影響したのかがわからなくなってしまいます。
LPOツールに搭載されたA/Bテスト機能を用いると各要素を簡単に変更できるので、活用してみてください。詳しくはこちらの記事をどうぞ!
https://cxbottle.com/users/cxeditor01/CT6Gza9ytIuAS23ay1nD
まとめ
今回は、LPをどのように分析するか?そして、分析した数値を用いてどのようにLPの改善を行っていくかについてお話ししました。
LPは数値をよく分析し、数値に基づいて施策を打つことでCVRは改善します。小さい変化の積み重ねなので辛抱強く取り組むことが重要です。決してやりっぱなしで終わらせることなく、PDCAを回して最適化していきましょう。
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